50年お世話になった街 - 麻布十番

Commercial Design Center
50年お世話になった街 麻布十番
50年を越える商業デザインセンターの歩みは、麻布十番の街とともにありました。
六本木ヒルズに近く、有名人もたくさん住んでいることから
「流行」というイメージを持たれることも多い、ここ麻布十番。
今のような姿に変わったのは、2000年の地下鉄開通がきっかけでした。
それまでは「庶民」の街として、
そこに暮らす人々と長い時間をともに歩いてきました。
今もこの街に残る、十番の歴史を紹介します
麻布界隈
の名所
麻布十番
の名店
歴史を
刻む坂道

氷川神社古くは麻布明神と呼ばれた、古くからある神社

麻布善福寺都内で2番目に古い寺

きみちゃん像童謡「赤い靴」の主人公、きみちゃんの像

麻布十番商店街江戸時代から続く由緒ある商店街

十番稲荷神社四季折々の催しで、十番の季節を彩る

六本木本当に眠らない街

永坂更科布屋太兵衛300年以上もの歴史があるそば屋

豆源店内を見るだけで楽しい、豊富なラインナップ

紀文堂素朴ながらしっかりとした味わいの和菓子

浪花屋「およげ!たいやきくん」のモデルはここ

たぬき煎餅こだわり素材のおせんべい

十番居酒屋アットホームな家飲み感覚の居酒屋さん

あべちゃん秘伝のたれでいただく焼きとんは絶品

鳥居坂昔の麻布の面影が色濃く残る

暗闇坂昼の薄暗さはなおも健在

一本松坂そびえ立つ伝説の一本松

大黒坂大黒天をまつる寺がある

狸坂葉っぱなんか握りしめて、どうしたんですか?

仙台坂今に残る、東北とのつながり

麻布界隈の名所

かつて親鸞や源経基が訪れた寺社仏閣が点在する麻布の街。古くは農業が盛んで、
麻布という地名もこの地で育てた麻を布にして国に納めていたからだとか。

氷川神社

もともとは江戸氷川七社の一つで、真言宗冥松山徳乗院が別当であった。氷川神社という社号は、明治2年(1869年)の神仏分離のとき以来のもの。スサノオノミコト、ヤマトタケルノミコトを祭神とし、古くは麻布明神と呼ばれていた。

氷川神社

麻布十番商店街

麻布十番商店街は江戸時代から続く由緒ある商店街だ。水路で東京湾とつながり、武家屋敷も多く、生活物資の供給基地として発展した。現在は周囲に六本木、広尾、白金などハイセンスな街が控え、外国大使館も多く、下町情緒に舶来的な要素が加わり、独特な雰囲気のある街となっている。

七色椿

麻布善福寺

親鸞上人によって真言宗から真宗に改宗した寺で、本尊は阿弥陀如来。建立は、天長元年(824年)で、推古朝(628年頃)に建てられた浅草寺に次いで、都内で2番目に古い寺と言われる。境内には、麻布七不思議の一つとして数えられている都内最高齢(樹齢7〜800年)の老木、逆さ銀杏がある。

麻布善福寺

十番稲荷神社

「おとなりさん」と言っていいほど、私たちのオフィスから近い神社。戦後、戦災で焼けてしまった慶長年間(1600年頃)創建の末広稲荷、和銅年間(700年代はじめ)創建の竹長稲荷が合併して、現在の地に社が建てられた。秋祭りや酉の市など、季節ごとに開かれる伝統の催しが楽しめる。

麻布十番稲荷神社

きみちゃん像

野口雨情の童謡「赤い靴」に登場する女の子「岩崎きみ」。明治35年に静岡県で生まれたきみちゃんは、貧しさからアメリカ人宣教師夫妻に養女に出され、その後この夫妻とも別れ、鳥居坂教会の孤児院(現在の十番稲荷神社がある所)で看とる人もなく9歳で亡くなる。この街麻布十番に眠ったきみちゃんの像が、パティオ十番に建てられている。

蟇池

六本木

言わずと知れた、全国的にも有名な繁華街。その昔、落ちのびてきた5名の武士がそれぞれ榎の幼木を墓標として植え、この地で果てたという。大きくなった5本の榎が、「六本木」の由来と言われるため、麻布七不思議の一つとなっているが、実はそのうちの1人がどうしても死にきれず、さらに歩を進めたが、近くの一本松のもとで亡くなったというのだ。5本の榎と、その一本松とを合わせ、「六本木」と呼んだのが本来の地名のおこりなのである。

六本木

麻布十番の名店

十番の街を東西に走る商店街のメインストリート。
軒数は減ってしまいましたが、庶民の暮らしを支え続ける老舗はまだまだ健在です。

永坂更科布屋太兵衛 本店
東京麻布十番

寛政のはじめ(1700年代末)に「信州更科蕎麦処布屋太兵衛」の看板をかかげたのを起源とする老舗の蕎麦屋。現在の屋号は、初代布屋太兵衛の故郷更級郡の「更」、領主保科家の「科」に、店を構えた「永坂」の地名をつけ命名された。

永坂更科布屋太兵衛 本店東京麻布十番

たぬき煎餅 本店

店頭の大きな狸の置きものが目印の煎餅屋。昭和3年(1928年)に創業し、わずか7年後に宮内省御用達となる。主原料である米はもちろんだが、醤油、海苔、抹茶、柚子などあらゆる原料にこだわり、一つひとつ職人の手で焼き上げる煎餅は、大変に味わい深い。

たぬき煎餅 本店

豆源 本店

鳩のマークがかわいい豆菓子の老舗。創業は慶応元年(1865年)。豊富なラインナップながら、どれもしっかりと豆の味がする豆菓子に、ものづくりへの真摯な姿勢が感じられる。黒かりんとうや揚おかきなど、豆菓子以外にも隠れた逸品が多い。

豆源 本店

十番居酒屋

戦後、十番食堂として店を構えてから約60年(2011年現在)を数える昔ながらの居酒屋。1Fには長いカウンターと赤ちょうちんが並び、入ると店主や板前さんが元気な声で迎えてくれる。海の幸から串焼き、オリジナル料理とおつまみの種類がとても豊富。2Fには、最大50名収容可能な広いお座敷がある。

十番居酒屋

紀文堂

七福神をかたどった人形焼きが名物の和菓子屋。厳選した有機原料を使い、明治23年(1890年)の創業以来受け継いできた製法で丁寧につくりあげる和菓子は、素朴ながら芯が通った味わい深いものばかりだ。手焼きせんべいや、ワッフルなどもおいしい。

紀文堂

あべちゃん

昭和初期に屋台からスタートし、戦後間もなく現在の地に店をかまえた十番の名物居酒屋。創業以来、70年以上も継ぎ足しながら使ってきた秘伝のたれでいただく焼きとんと、素材にこだわったもつ煮は絶品。店の前に漂う焼きとんの香りに誘われてちょっと一杯、というお客さんが多いようだ。

あべちゃん

浪花家

「およげ!たいやきくん」のモデルとなった鯛焼きの名店。一日一釜、8時間かけて炊き上げた小豆を薄い皮で包んだ鯛焼きは、明治42年(1909年)、創業以来のロングセラーである。店内にはイートインスペースがあり、焼きそばやお汁粉、かき氷、あんみつなども楽しむことができる。

浪花家

歴史を刻む坂道

十番の街から広がるように、麻布にはたくさんの坂があります。
名前の由来や歴史を知れば、当時の街の様子が目に浮かびます。

鳥居坂

坂名の由来は諸説あり、麻布氷川神社の二の鳥居があったからとも、鳥居彦右衛門あるいは鳥居右京亮の邸があったからとも言われる。岩崎小彌太邸であった国際文化会館や明治17年創立の東洋英和女学院、フィリピン大使館などに近く、かつての麻布のおもかげを色濃く残す坂である。

鳥居坂

大黒坂

大国坂とも書く。坂の中腹北側に、大黒天(港区七幅神の一つ)をまつる大法寺があるため大黒坂と呼ばれる。坂上を右に曲がると暗闇坂になる。周囲には寺が多く、落ち着いた散策が楽しめる坂である。

あひる坂

暗闇坂

両側から樹木が茂り、昼間でも薄暗いことからこの名がついた。今も両側を高い石垣に囲まれ、「暗闇坂」らしさを残している。坂の上で合流する一本松坂とは、2つ合わせて相生坂と呼ばれていた。

暗闇坂

狸坂

料理屋が出前の器を回収に行くと、そこに家はなく、草原に器が散乱しているだけだった。そんな話が残るほど、狸がたくさん出没する場所だったことからこの名で呼ばれるようになった坂。

狸坂

一本松坂

京都から下向した「松の宮」という要人の墓であるとか、家康が手植えしたものであるとか、昔は一葉の松であったとか。麻布七不思議の一つ、さまざまな伝説が残る一本の松の木があったことからこう呼ばれるようになった。

一本松坂

仙台坂

江戸のはじめから幕末にわたり(1600年代中期〜1800年代中期)、坂の南側一帯が仙台藩伊達家の下屋敷であったことからついた名。現在は路線バスのルートにもなっている、大変車通りの多い坂である。

仙台坂