新しい装丁デザイナーをお探しの出版社の皆さまへ

お陰さまで1版が7刷、現在2版まで発行されています。
企画が素晴らしく、日中韓3国の共同編集により歴史の事実を伝えるというコンセプトに、デザイナーとしても大変共鳴しました。1版はインパクト重視で、キーカラーを3国共通の国旗色「赤」に設定。3国が位置する東アジアの地図をデザインモチーフに、JAPAN、CHINA、KOREAをクローズアップしました。 2版は平和のイメージで「緑」を採用しています。

仕事のパートナーだった写真家ミカポサさんのバレエの写真で「写真絵本」を企画し、講談社に持ち込みました。当初「いま写真集は売れない」との評価でしたが、「児童書で、子どもが習い事に夢を持てるような作品なら」とアドバイスをいただき、再提案。ミカポサさんが物語をつくり、弊社は中頁の構成とカバーデザイン、レイアウトを担当し、いい作品に仕上がりました。講談社から現在6刷まで発行され、子どもに夢を与える写真絵本ということで、東京の二子玉川や自由が丘などの書店の特設コーナー（講談社が設置）で大きな反響がありました。

書籍の内容のヒアリングから、戦後日本最大の思想・出版弾圧事件であることを強く感じ、この事件を知らない人にどのような装丁でインパクトを持って伝えるか悩みました。最終的にシンプルかつ大胆にタイポグラフィでデザインすることを出版社の方と決めました。また3部作同時出版だったので、切り口の違いを背景に感じさせながら統一感のあるデザインでまとめています。複数案提案したなかで、出版社の方が「これ！」と即決したデザインです。

出版社の装丁デザインへの要望は、「不安な更年期も明るく乗りこえよう」というイメージでした。更年期の苦しみを乗りこえた著者の詩で綴った本で、同じ思いをしている人がいることを伝え、一人で悩まないで！というメッセージを送るもの。著者の娘さんご提供のイラストをモチーフに、複数のデザイン案を提案しました。内容とのマッチングが一番良い、ということで本案に決定しました。